今回は「入学式」といタイトルだけを決めた漫才台本でしたが、難しかったのか、
いつもより応募数が少なかったようです。
入学式といっても小学校だけでなく、いろんな入学式があると思いますし、入学式そのもの
でなくても、母親が子供にこうしているとか、もっといろんな発想をして欲しかったと思います。
それと勘違いされている方が多いようですが、文字数が400字ではなく、20字×20字の
400字詰め一枚の原稿用紙のつもりで書いて下さい。今回の例で20行ならばOKです。
今月の合格者
<kurokei さん>
タイトル「入学式専門学校」
A | 明日、入学式やから緊張するわ~ |
B |
お前もう大学まで出てるやん。 何の入学式? |
A | 入学式専門学校。 |
B | 何それ? |
A |
だから、入学式について学ぶ専門学校の 入学式。 |
B | ややこしっ!入学式の何を学ぶねん!? |
A |
わからんのか? この入学式前日のドキドキ感! 隣に座るのはどんな子かな~?? 後ろの奴がヤンキーで椅子蹴ってきたら どうしよ~。 新歓コンパみたいなのはあるんやろか?? |
B |
うるさい!! 結局 何を学ぶねん! |
A |
だから、そういうドキドキ感との向き合 い方。入学式をうまくやる方法とか色々や! |
B | は~?授業はどんなんやねん? |
A |
盛りだくさんやで~♪ 絶対に転ばないパイプ椅子の座り方。 貧血女子をさっそうと助ける方法。 紅白まんじゅうの食べ方。 |
B |
聞いた俺がアホやった… っていうか、その学校に通わんければ この先入学式なんてなかったんちゃうか? |
A | それを言うたらおしまいや。 |
B |
救いようがないアホやな。 で、卒業したらどうすんねん? |
A | 卒業式専門学校に通う。 |
B | アホか!やめさせてもらうわ! |
寸評:今回の最優秀作品です。入学式の専門の学校のアイデアというのが秀逸です。
オチも卒業式の専門学校と決まっています。ただ、いらない言葉が多いようです。
最後のところでも「救いようのないアホやな」はいりません。すぐに「卒業したらどうすんねん」と言った方がテンポが出ます。そうすると20×20に入ったと思います。
オチも卒業式の専門学校と決まっています。ただ、いらない言葉が多いようです。
最後のところでも「救いようのないアホやな」はいりません。すぐに「卒業したらどうすんねん」と言った方がテンポが出ます。そうすると20×20に入ったと思います。
<すり身さん>
タイトル「入学式」
教頭 |
ただいまより入学式をはじめます。ま ずは校長先生のお話。 |
校長 |
みなさんおはようございます。今日は 雲ひとつない晴天に恵まれました。 まるでみなさんのこれからの人生を表 すかのような… |
教頭 |
すいません校長、あそこにちっちゃい 綿雲が! |
校長 |
今日はあそこにちっちゃい綿雲があり ますが、それ以外は雲ひとつない晴天に |
教頭 |
あっ校長あそこにも、うっすらとした いわし雲が! |
校長 |
今日はあそこにちっちゃい綿雲そして あそこにうっすらとですがいわし雲が ありますがそれ以外は雲ひとつない晴天に… |
教頭 |
あっ飛行機だ!その飛行機から飛行機 雲が! |
校長 |
今日はあそこにちっちゃい綿雲そして あそこにうっすらとですがいわし雲さ らには今飛行機雲ができていっていま すがそれ以外は雲ひとつない晴天に… |
教頭 |
あっ西から湿った空気が流れてきたせ いか続々と雲が… |
校長 |
みなさんの人生は前途は多難です覚悟 するように |
教頭 | さっきと真逆やないか! |
寸評:何を言いたいのかがわかりやすい作品です。ただちょっと展開が読めるだけに
たよりないかな。
<堀将大さん>
A |
もうすぐ春ですけど、そろそろ入学式の 季節ですね。 |
B |
そうですけど、入学式って心配事がある んですよ。 |
A | 何ですか? |
B | 友達100人できるか心配なんですよ。 |
A | 小1か。 |
B | あとランドセルも届くか心配なんですよ |
A | なんでだよ。 |
B |
もし菅直人にもらえなかったらどうしよ って。 |
A |
伊達直人だよ。菅直人は今それどころじ ゃないよ。親に買ってもらえよ。 |
B | 実は母さんと父さんは…(泣く) |
A | ごめん。そういうこととは知らなくて。 |
B |
こっちこそごめん。母さんも父さんも二 人とも元気なのに泣いて。 |
A | さっき言った「ごめん」返せよ。 |
寸評:前半はいいのですが、オチがちょっと弱いですよね。
それと、ランドセルが届くか心配なんですよ。というのがあって、
親に買ってもらえよ。と言っているということは小学生が漫才をしているんですか?
そこが変ですよね。
それと、ランドセルが届くか心配なんですよ。というのがあって、
親に買ってもらえよ。と言っているということは小学生が漫才をしているんですか?
そこが変ですよね。